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| コーン需給のポイント Market analysis from supply and demand |
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シカゴコーンは期近の主要限月が10月以降、4ドルを中心として、上下25セントずつのほぼ50セント幅のもみ合いに移行しています。
とくに本稿執筆時の年末には4ドルを中心としてさらに狭いもみ合いに収れんしてきました。1月12日に発表される予定の米農務省(USDA)の最終生産高見通しが年初の大きな材料となるでしょう。米国産地の豪雪被害がどの程度生産ロスにつながるかが焦点です。 |
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| 米国コーン生産、豪雪被害が焦点 |
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米農務省(USDA)が発表した12月の需給報告によると、米国産コーンの生産高が129億2,100万Bu、単収が162.9Buと、ともに前月から据え置きとなりました。ただ、これは収穫が遅れるなか、12月に米国産地で猛威を振るっている豪雪による被害は考慮されていません。豪雪被害が最初に発生した12月上旬の時点で最大でまだ15億Bu程度、年末の本稿執筆時でもまだ6億Bu程度のコーンが畑に残っていたことを考えると、この豪雪被害は決して軽視できるものではありません。これがどの程度の生産ロスにつながるかが、1月12日のUSDA発表の最大の焦点となります。 |
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| ファンドの買い越し続く |
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ファンドは8月にほぼイーブン・ポジションまで買い越しを減少させたあと、年末までほぼ一貫して買い越しを拡大させています。買い越しは天候相場
の高値を付けた6月初旬の20万枚とほぼ同水準まで膨らんでいます。
その背景には、米国のゼロ金利政策の継続とマネーサプライの急増で、ドル安が進展するなか、ドル・キャリー・トレードが活発化し、金が史上最高値を更新するなど、商品全般に投機買いが活発化したことが挙げられます。
コーンの独自要因としても、今年の場合、米国産地の冷夏により成熟が遅れ、さらに秋の低温多雨傾向の天気で、収穫が大幅に遅れたうえ、冬季の豪雪により、その収穫遅れのコーンに生産ロスが発生するなど、生育面での懸念材料がずっと買い口実となってきました。
また、内部要因的な動きとしては、インデックス・ファンドが年初にリバランス(ポートフォリオの見直し)を行い、6万枚程度買い増すのではという観測が出ていることにも注意が必要です。 |
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| 南米産地の生育状況にも注目 |
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季節的な要因としては、南米産地の生育状況も注目されますが、年末時点では、ブラジル、アルゼンチンともにタイムリーな降雨に恵まれ、問
題なく推移しています。
ただ、12月のUSDA見通しは、前回の当欄で指摘した10月見通しから若干変化しています。
アルゼンチンは1,400万トン(同1,260万トン)と10月の増産見通しから変化はありませんが、ブラジルは5,100万トン(前年度5,100万トン)で前年度と同水準となっています。
グラフを見れば分かるように、とくにアルゼンチンは昨年度、干ばつにより大幅減産となりましたが、今年度の回復具合は近年の2,000万トンを超える高水準に比べると、決して豊作とは呼べません。まだ、作付けがほぼ終わった段階のため、今後の天気がもちろん重要になります。 |
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| 最近の動きから学ぶコーン相場 Technical analysis of recent market trends |
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2007年以降のコーン相場の特徴
| 2007年: |
過去最高の大豊作も、エタノール需要増や豪州干ばつでの小麦高を好感。翌年半ばまで続く大相場へ。 |
| 2008年: |
前年からの大相場は産地の洪水被害でさらに急騰。天井打ち後は世界的な経済不安で年末まで下げ相場。 |
| 2009年: |
3月の安値でW ボトムを付けて上昇。
6月初めに天候相場の高値を付けたあと反落も、9月から再び反発へ。 |
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※Bu (Bushel、ブッシェル) ヤード・ポンド法における体積(容積)の単位。特に穀物の計量に用いられます。1Bu=8ガロンですが、米国と英国では微妙な差異があります。1米Bu=35.24 リットル=8米穀物ガロン=9.31米液量ガロン=2150.42立方インチ。したがって、穀物によって1Buの重量は異なります。大豆、小麦は1Bu=60ポンド=27.215kg、コーンは1Bu=56ポンド=25.401kg。
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| シカゴはもみ合いをどちらに放れるか |
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シカゴコーン指標3月限は9月の安値から戻したあと、10月以降は、4ドル水準を中心として、上下25セント、合計でほぼ50セント幅のもみ合いが続いています。前回、「現状のファンダメンタルズでは、4ドル台定着には疑問符が付く」としましたが、そのような状況が続いています。チャート上は、現状のもみ合いをどちらに抜けるのかで、2010年前半の方向性が決まりそ
うです。その意味でも、1月のUSDAの最終生産高は注目されます。仮りにそれが強材料視されるような内容であれば、期近ベースでの高値目標である450セントへ向けた上昇も可能でしょう。逆に弱材料視されるような内容であれば、農家売りが強まる時期でもあるだけに、いわゆる「フェブラリー・ブレーク」(2月安)の流れとなってもおかしくありません。
また、より長期的に見れば、2010年度の作付面積が前年度よりコーンは増加、大豆は減少すると見られており、その見方が固まれば、春以降の圧迫要因となる可能性もあります。 |
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| 東京はパナマックス級の独歩高にも注目 |
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東京コーン先限も10月以降はシカゴのレンジ取引を映して、20,000万円台前半〜22,000円台前半というほぼ2,000円幅のもみ合いが続いています。21,000円以下買い、22,000円以上売りの逆ばり方針で臨めば、利益が上げられる展開です。シカゴ同様、目先の方向性は新年にもみ合いレンジをどちらに抜けるのかで決まりそうです。
なお、海上運賃は、バラ積み船全体の指標であるドライ指数は下落傾向を鮮明にしていますが、穀物積みのメインであるパナマックス級は独歩高の様相を呈しています。中国の大豆の買い付けがおう盛なことがその背景にありそうで、この傾向は当面続くでしょう。
外部要因としては、それまでの騰勢から一転して、12月に大きな修正安を迎えたユーロドルが下げ止まるのかどうかも、商品全般の行方を占ううえで重要ですが、国内にとっては、円安がいつまた反転するのかも注目されます。
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